8月18日の数字:新型インフルエンザ対策、具体策なしが半数超え

  • 投稿者:  
  • 表示回数 1,614

この秋には、さらに危険度が増して再流行が予想される新型インフルエンザ。
万が一、大流行してしまったとき、御社の事業継続はどうなるのでしょうか。

新型インフルエンザが爆発したらどうするのか。中小企業に関しては「新型インフルエンザ発生を想定した事業継続計画(BCP)作成の具体策を講じていない企業は半数以上にのぼり、事業継続に不安が残る現状が浮き彫りになった(日経産業新聞2009年8月14日付11面)」

遂に先日、沖縄で死者が出た。しかも致死率は、アメリカとカナダの症例では意外に高く0.5%もあるという(→ http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090818-OYT1T00046.htm?from=main5)。まだ推測の域を出ないとはいえ、今年の秋から冬にかけてもう一度、新型インフルエンザが襲ってきたときには、さらに危険度が増すといわれている。

今年5月、関西圏で新型インフルエンザが出たときに何が起こったかを目の当たりにした身としては、ちょっとやばいのではないかと思う。神戸で、そして京都で見た光景は、明らかに異様だった。

学校は全面的に休校となり、電車に乗っている人が少ない。たまたま取材に行った神戸では、町に人がいない、といっていいような状況だった。タクシーの運転手さんも、こんなに人のいない町を見るのは初めてだと言っていた。

現時点では新型インフルエンザに対して、もう特別な措置はとられていない。学校で感染者が出ても休校にすらならない。ただし、その理由はあくまでも現時点の新型インフルエンザの致死率がたいしたことないからだ。

だから、それを前提として企業経営を考えていてはまずいのではないか。特に経営体力の弱い中小企業こそ、あらかじめ対策を考えておく必要があるのではないか。

仮にキーパーソンが出社できなくなったらどうなるのか。あるいは従業員の半数が出社できなくなったらどうなるのかといった自社要因はもちろん、クライアントの営業/操業が止まったら、パートナーの操業が止まったら、交通機関が止まったらぐらいの他者要因シミュレーションはしておくべきじゃないだろうか。

起こってから慌てふためいていては遅すぎるのだし、下手をしたら倒産に至るリスクもある。遅くとも9月中には何らかの計画を準備しておく必要があると思うのだけれど、いかがでしょうか?