8月5日の数字:情報システム運用コスト4割削減

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今や企業運営に欠かせない情報システム。
その導入・運用コストを下げる手段がクラウドの利用だ。

情報システムの導入・運用の総コストを、従来に比べれば最大4割ぐらい削減できるのが、いわゆるクラウド。自前で情報システムを持つのではなく、インターネット経由で提供されるさまざまなソフトを利用するやり方だ。

もちろんデータもネット上に置く。ソフトもサーバー上に置かれたものを利用する。といえば、すでに無料で使えるサービスもある。Googleが提供している各種サービスがそれ。

例えばGmail、Googleドキュメント、Googleカレンダーなどがそうだ。Googleドキュメントでは、いわゆるWord、Excel、PowerPointととほぼ同じソフトを無料で使える。どうやって使うかといえば、すべてブラウザー経由で操作する。

つまりアプリケーションも、目の前のパソコンの中に、ではなく、ネットの向こう側、つまりGoogleのサーバーの中にある。それを使う。タダである。作ったデータはどこにあるのか。Googleのサーバーの中にある。どれぐらいたくさんのデータをGoogleが預かってくれるのか。個人事業者なら、実用上何の問題もないぐらいのデータ量だ。

というと、さらにいくつか疑問に思うことが出てくるだろう。

少なくとも企業が使うにはデータ量が不足したりしないか? そんな場合は、年間いくばくか(確か1万円ぐらいからだったと思うが)の使用料を払えば、データ量を増やしてもらったりできる。

ネット経由でブラウザーを通してワードを使うのはいいが、操作感がよくないのではないか? 超人的にキーボードを打つのが早い人ならともかく、少なくともブロードバンドでつながっていれば、ほとんど何の不満もないレベルだ。

で、それって便利なのか。超・便利である。自前のパソコンにデータを入れておかなくていいのだから。ということはネットにつながっているパソコンさえあれば、どこででも仕事をできる。企業なら、誰でもが、どこからでも必要なファイルにアクセスして作業できる。

もちろんGoogleはインターネット経由でアクセスするので、セキュリティが完全ではなかったり、年に一度ぐらいはサーバーが落ちたりすることもある。でも大手ITが独自に提供するサービスなら、そうした問題もクリアできる可能性が高い。

これだけメリットがあって、さらにコストが下がるのだ。情報システムは自前で。という考え方にこだわる必要はない時代になっている。