『カシコギ』の一節

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先日、知人のブログで、
『カシコギ』 (趙昌仁/チョ・チャンイン 著)という本を知りました。
すぐに買いに行き、今読んでいます。
白血病の子供とその父親の物語です。

なぜ私がこの本に強く惹かれたのかというと、

あなたが虚しく過ごした今日という日は
昨日死んでいった者が
あれほど生きたいと願った明日

という言葉に感銘を受けたからです。
誰の言葉なのかなと思い調べてみて、
趙昌仁(チョ・チャンイン)という作家の『カシコギ』という本に出会いました。
それが先週の月曜日(3月16日)。

3月19日。
樋原製作所は苦渋の決断をいたしました。
樋原製作所を去らなければならない仲間との別れになりました。
社長も私も断腸の思いです。
今年の年頭、全員一丸となり一致団結して、
この危機を乗り越えようと誓った仲間たちです。
誰一人不満を言わず、
生き残るために会社の置かれた状況を理解してくれていました。

その夜、『カシコギ』を読みながら、
残された私たちは、今日(2009年3月19日)という日を忘れてはいけない。
去り行く仲間の分まで頑張らないといけないと心に刻みこみました。

あなたが虚しく過ごした今日という日は
昨日死んでいった者が
あれほど生きたいと願った明日

去り行く仲間が死んだわけではありませんが、
2009年3月19日という日を
『カシコギ』の一節と共にしっかりと胸に焼き付けました。

今まで本当にご苦労様でした。ありがとうございました。

2009年3月23日 
株式会社樋原製作所  樋原明徳