「経営の見える化」セミナー

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先日、久しぶりに滋賀県の草津へ行った。草津商工会議所で行われたセミナーの講師としての仕事のためである。

草津には会社勤務の時代、時々商談のため訪れたが、暫く来ない間に駅前の風景が大きく変わっていた。草津商工会議所は、駅の東側にあるが、そこに至るまでの地域は再開発により高層の住宅が立ち並んでいた。今回、帰りに寄ろうと思っていたところで、時間の余裕がなかったので行かなかったが、近くの商店街を南に下ると、東海道と中山道の分岐点があり、本陣跡もあり、昔、交通の要所として栄えた往時が偲ばれる。

さて、セミナーのことだが、今年になって不況のせいか、セミナー参加者は減っているという。そんな中、私のセミナーを聴くために来られた方には感謝しなければならないという気持になった。受講者の中には、N社という食品関係の会社から社長さん以下、営業、製造、など7名の方が参加され、日常の問題点について色んな質問をされたので私としても良い勉強になった。

今回のセミナーの趣旨は、経営の見える化を通じて社内のコミュニケーションが改善され、それにより、現場の自主的問題解決が促進され、明るい組織風土が醸成される、というものである。

企業組織が大きくなるにつれ、情報量は増加するが、肝心な情報は逆にわかりづらくなったり、あるいはわかりやすくするための配慮があまりなされていないので理解されなくなり勝ちである。そのため、仕事のプロセスが見えない、更に見えないが故に、見えていない問題の解決能力が低下してくる。

企業に求められるのは現場力の強化である。いくら優れた経営戦略を立案しても、それを実行する現場の人のやる気、即ち当事者意識がなくては上手くいかない。

受講者からは、その当事者意識を植え付けるにはどのようにしたらよいかという質問が多く出た。これは、難しい問題であるが、要は、一方的に命令してやってもらうことを止め、現場が自ら考え、自ら実行するようにすることが必要である、ということである。

参考:草津商工会議所のセミナー開催内容
                                       :「5S」と「見える化」の効果的進めかた。

 同様なセミナーを2月25日に大阪で行いますので是非ご参加下さい。
 
「見える化による現場改善の進めかた~社員間の意識の共有化、
                        情報の共有化による現場力の強化~」
 日時:2009年2月25日(水) 10:00~17:00
  場所:ホテル新大阪 東口ステーションビル研修ルーム
 講師:八木芳昭
 内容:1.なぜ「見える化」が必要か?
      2.「見える化」導入のポイント、
           3.見える化の視点と事例
                (社内各部門の横断的視点、部門の仕事の見える化) 
           4.演習

    主催:中産連(中部産業連盟 マネジメント研修事業部) 
    →詳細は 
chusanren2009.02.25mieruka7.pdf へのリンク 
  

by 八木: http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/