NHKスペシャル-女と男-を観て

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先日、NHKスペシャル「女と男-惹かれあう二人、すれ違う二人」を観た。
その内容は、アメリカの研究者による欧米人を対象として得られた結果であるので、これが我々日本人にも適用できるかは断定できないが、狩猟民族と農耕民族という民族の成り立ちを超えて、ある程度、事実であると感じた次第である。

男女の恋はドーパミンという脳内物質の作用により起こるが、恋愛の賞味期限はせいぜい3年であるという。最近、結婚後間もなく離婚したり、長年連れ添った夫婦が離婚したり、と離婚が急増しているが、この問題と照らし合わせて考えると興味深い。

それでは、男女関係(夫婦関係)を長続きさせるはどうしたらよいかであるが、男女の間に存在する次のような違いを理解し合うことであるという。

①女性は、相手の顔の表情から感情を読み取ることを容易に行うが、
男性はこの能力が劣り、時には読み外すことが多い。②女性が悩みを相談する時、話を聞いて欲しいだけなのに、男性は早急に解決策を示そうとしてしてしまい、すれ違いが生じる。③女性の方が隣人や地域の人とのコミュニケーションを気楽に多く取る傾向がある。

これらの違いは、長い狩猟時代に人間に植え付けられたDNAを現代に至るまで引き継いでいるせいだという。狩猟時代、人間は厳しい生存競争の中で、男女、役割分担して、協力して子育てをしてきたが、子育ての約3年間が終わると協力度合いが急激に減少したということに大きな理由があるらしい。

従って、男女の間の関係を良好にするには、この違いを認識して、相手の気持ちを理解する努力が欠かせないのだという。とりわけ男性の方に、女性とのコミュニケーションを多く取る努力が必要だという。

上記の①については、女性の方が直感力や感性に優れているということは周知の事実であるので理解できるし、②については、私も含めて世の男性にはそのような面があることはある程度事実であると感じる。③については、女性は何でも話をするが、男性は見知らぬ人との会話にはより慎重である、等の傾向がある、ということを考えれば、これらの指摘は当たっている。

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この研究調査結果は欧米人を対象としてなされたものであるが、いわゆる農耕民族である我々日本人にもあてはまるものだと感じた。

この他、協働作業をする場合は、これらの男女の違いを上手く補完し合い、男だけ、女だけ、というよりも男女協働でやるチームの方が成功の確率が高いという調査結果も述べていたが、成る程と思われる。