ホームページと自動販売機の違い

ショッピングサイト(物販が目的のホームページ)の制作を依頼されるお客様と話していると、時折、ホームページを自動販売機のように考えられていように感じることがあります。
つまり、ホームページ(の制作)は、自動販売機の設置と同じで、設置(ホームページの公開)してしまえば、あとは電源を確保して、釣り銭と商品の補充(決済のチェックと商品の発送)をするだけで、毎月売上があがる。と。。。

確かに、ホームページに決済機能があれば、売上があるとほぼ自動的に決済まで完了するなど、共通する部分はたくさんあるようです。
ホームページを作ろうと考えられる方は、「違いと言えば商品の発送業務があるくらいだろう」と思われるのも無理のないことかも知れません。

しかし、ホームページと自動販売機にはもっと大きく決定的な違いがあります。

その違いとは、、自動販売機の前の人通りです。
自動販売機の場合、その自販機を設置する場所をあらかじめ選ぶことができます。
通常考えると、人通りの多い道に面した場所が、高い売上を上げるのに適した場所と言えるでしょう。
あなたが設置した自販機の前を通る人が多ければ多いほど、あなたが設置した自販機で売っている商品を欲しいと思う人が現れる確率が高くなります。

しかし、ホームページの場合、ホームページの前を人が通る(=ホームページに訪れる/見る)ことは、何らかのきっかけを用意しないと、基本的にはありません。

つまり、ホームページの場合には、自動販売機でいう「人通り」を自分で確保しないといけない。のです。
これが、ホームページと自動販売機の最も決定的な違いであると思います。

「うちは楽天市場に出してるから、人通りは確保されてるよ」とおっしゃる方がいますが、はたして本当に人はあなたのお店の前を、店内を見ながら通っていますか?
大きなショッピングモールの、非常階段の横にひっそりとおかれた自動販売機のような状態にはなっていませんか?

その人通りを作る(アクセスしてもらう)ための手段として、SEOだとか、コーディングテクニックなどの様々な提案がなされ、楽天などのショッピングモール内でも価格戦略や広告枠の争奪戦が繰り広げられているわけです。

「人通り」を自分で確保しないといけないこと以外にも、以下にような違いを見ることができます。
・地理的に縛られないので、自販機に比べて他者/他店舗との比較にさらされやすい。
・「飲料やタバコなどのあらかじめ消費者が知っている商品」ではない商材を扱うことが多いため、商品の説明が必要。

など、よく考えてみると結構大きな違いがあります。
この違いを理解すると、もっと効果のあがるショッピングサイトづくりのヒントも見つかるのではないでしょうか?

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神下 篤 Atsushi Kamishita
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