ホームページを安く作る方法 その1

ホームページ制作の最初の打合せで、時たま、開口一番「とりあえず安く作っていくらでできるの?」というご質問をされるお客様がいらっしゃいます。
まだ、どんなものを作るのか?何を目的に作るのか?原稿の量や、必要な機能や、スケジュールすら何も決まっていない段階で。。。

実は、こういう質問に答えるのは非常に気を遣う、難しい事なんです。
まず、お客様がおっしゃっている「安い」というのが、どれくらいの金額を指しているのかがわからないこと。

そもそも”とりあえず”ではホームページは作れませんし、何を作りたいのかもわからない段階で、いきなり安い値段を出せと言われても、何を基準にお見積したら良いのかがわからないのです。
例えば、「とりあえず一番安い家はいくら?」と言われた時に、「ポチの家なら15,000円からです。」と、応えてもいいのか?って事です。

そんなことをいっちゃうと「喧嘩売ってんのかぁ!?」となってしまいますので、ちょっと整理して考えてみましょう。

まず、「高い」「安い」の定義について。
僕個人的には、ホームページを作る/運用するという事は、投資だと思っています。

投資ですから、目的とするリターンがあって、そのリターンを得るために資金を投じるわけです。
得たいリーターンを、諸々のリスクを含めて考えて、どれだけの金額を出せるか?。これが予算になります。

この予算額に対して見積額が高い場合には、その見積は「高い」のでしょうし、見積額が低い場合には「安い」と言えますね。

ただ、この場合にも、その見積の中に御社の目的を達成できる機能や仕組み、シナリオが含まれているかどうか?と言ったことを確認する必要があります。
そういった仕組みが見積に含まれていないと、せっかく作ったホームページが期待した成果を上げることができない結果につながり、投資が失敗に終わってしまいます。

ネットユーザーが御社のホームページを見る仕組み、ホームページを見たユーザーが御社の期待する行動(購買や問合せなど)をする仕組みをちゃんと作る内容の見積かどうかを吟味して、その見積が御社の目的や予算に合致しているかどうかを見極めないと、その見積が高いのか?安いのか?の判断もできないと言えます。

次回は、ホームページ制作にかかる費用をもう少し細かく見ながら、出費を減らす方法を考えてみたいと思います。


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神下 篤 Atsushi Kamishita
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