「越前和紙」見学会

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3月14(金)~15日(土)の二日間で、福井県越前市に「越前和紙」製紙会社へ工場見学に行きました。

一緒に参加した十数名は、昨年メビック扇町での「この街のクリエーター博覧会2007・おてがみten」のメンバーです。
6月初旬にこのメンバーで、和紙をテーマにした展示会「WAGAMI」を開催することになり、和紙をより理解するための見学会でした。

最初に、紙祖神「川上御前」を祀る神岡太神社(おかもとじんじゃ)に参拝後、透かし入り和紙を製造する製紙所へ。
透かし入りの「局紙」は元々、偽造防止のために企業名などの透かしが入ったオリジナル株券用紙や卒業証書などに使われていましたが、09年から株券を電子化することになり、需要が落ち込むことになるようです。
新たな需要を掘り起こすため、クリエーターとのコラボレーションで、「透かし」を使ったデザイン性の優れた和紙を開発されているとのことでした。

そして、三代岩野平三郎氏(福井県指定無形文化財)率いる、従業員約50人の日本最大級の手漉き和紙工房を見学。
初代岩野平三郎氏は越前一の名工といわれ、横山大観をはじめとする近代日本画家に和紙を供給していました。
原料(楮・三椏・雁皮など)の準備なども手作業で行われ、抄造工程ももちろん手漉きです。
この日も、三六判 (三尺×六尺・171×91cm)を二人がかりで抄造されてました。
正に、職人技の領域です。

他に、二社の機械漉きの製紙会社を見学させてもらいました。
「機械漉き」とはいえ、社長さんのこだわりは相当なもので、原料や製造工程はもちろんのこと、最終的に出来上がった「和紙」を一枚づつ手作業で検品されていました。
製造段階で混ざってします不純物などを、この最終工程で紙の表裏ともチェックし、やっとのこと包装、出荷となります。

「和紙」・・・我々紙を扱う者でさえ、和紙がどんな工程で作られ、どれだけ人の手が関わって作られていたのかを知りませんでした。
洋紙などは大手メーカーが作っていますが、恐らくこれほどの「こだわり」によって人が関わることはないと思います。(もちろん、規模が全く違いますから)
これら、作り手の「想い」が込められ作られた「和紙」。
貼箱屋として、「和紙」の素材感を活かしたものを作っていきたいと思います。

展示会まであまり時間がありませんが、頑張ります!!


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