エコプロダクツデザインコンペ

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エコプロダクツデザインコンペ2007の授賞式&記念講演会があったので行ってきました.
このコンペの面白いところは、メーカーがテーマを出してそのものに対してデザイナーが答えを考えるというものです.私も案を出そうと思っていましたが、ちょうど秋の忙しい時期に重なっていて結局出せませんでした.(考えていた同じネタが受賞していてちょっと複雑な気分ですが)
まあ、第一回目ということもあってあまりアイディア自体は面白いものがありませんでした.

問題は企業との結びつきの強いこういうコンペに於てその関係性をどう活かしていくか、というところだと思います.アイディアを可能な限り商品化していくのがコンペの目的になっていると思いますが、そのための取り組みというのが今回は不足していたような気がします.
だいたい、こういうコンペでのアイディアを商品化する際の問題点は
・アイディアが企業の技術、製法では実現不可能である
 (ひどい場合は、アイディアが一般的な問題で実現が難しい場合も)
・できたものがマーケティング的に売りにくい
に集約されると思います.
この問題点はコンペの実施やアイディアの選定過程を注意深くすることによって、(当然100%は不可能ですが)回避できると思います.
フォローとして大阪府産業デザインセンターではワークショップを開催したりしていましたが、本来主催者側でするべきことです.

テーマを出したメーカーの方とも話をさせていただきましたが、コンペを通してアイディアを実現するにはそれぞれ三者が対等の関係でリスクを背負って活動する必要がありそうです.

それはそうと、山本さんの話の北極点の氷が今年の夏は消滅する可能性があるという話は衝撃的でした.環境のリスクを現在は発展途上国におしつけていますが、数年のうちに食料や伝染病というリスクで先進国にも入り込んでくるのは確実でしょう.