機械イラスト日記vol.27

前回の「機械イラスト日記vol.26」で「インタラクティブコンテンツ」について説明しました。その制作に使われるアプリケーションは「Director」であることに少し触れましたが、それを利用して制作したコンテンツをについて、弊社の以下ホームページアドレスで紹介しております。

http://www.b-zen.org/color/cd.html

この「Director」のいうアプリケーション、高価で操作がとっつきにくく、さらに「Lingo」という特殊な言語を使用するためか、あまり見かけることはありませんが、使ってみると、とにかくいろんなことができることに気がつきます。
各方面で制作したコンテンツをまとめ、環境を越えて閲覧・利用できるものを作るには(この場合CDカタログ)最も適しているといえるでしょう。

「Lingo」について少々説明しましょう。他のアプリケーションではほとんど利用できないプログラム言語ですが、基本的な解釈はJavaと似ているので、そういったプログラムをされる方なら多少とっつきやすいといえます。
準備した画像や動画等のコンテンツに対して、「クリックすると変化する、他ページに移る」「インターネットに接続して数値を取得する」「値を記憶しておいて条件がそろったら次のアクションを起こす」等、各々にプログラムを割り振ることで、利用する人の操作によっていろいろな動作をしていきます(ただし、現在は「Lingo」以外のプログラム言語にも対応しています)。

なぜ、ビー・ゼンがこのようなアプリケーションに出会ったかというと、とある機械メーカー様の製品紹介ムービーを制作していた当時、その他の画像や資料と一緒にもっとトータルに見せられないか、展示会や持ち帰り用付録としてもっとたくさんの人に製品をアピールできないかと必要に迫られた時に、このCDカタログ制作に行き着きました。

その後イラストを描くという作業の他に、この「インタラクティブコンテンツのプログラミング」という新たな目標を挙げ、分厚いコマンド辞書を片手に技術をモノにしていったのですが、その過程は大変面白かったと同時に大変な作業でした。まさに机に向かって「勉強している」感じとういったところでしょうか。

次回はイラスト制作とは少し違ったコンテンツ制作第2段を紹介する予定です。(藤田)