機械イラスト日記vol.2

今回は弊社の歴史出発点でもある、部品展開図についての話題をシリーズでお送りします。どのようなものかは、弊社ホームページ内、部品展開図ページ
http://www.b-zen.org/senga/bunkai.html
をご覧ください。 弊社では機械分解図を制作する際、お客様の都合や条件、また予算によってもいろいろな方法をとります。大きく分けると4つあります。

1.現物を借りるから描き起こす。
2.写真や映像から描き起こす。
3.図面から描き起こす。
4.写真をトレースする。

まずは、「1.現物を借りる」。一番正確で、かつ早い方法でもあります。現物をお借りして、事務所内でドライバーなどの工具一式を用意して、文字通り機械をバラしていきます。この時、分解するものによっては事務所内が部品倉庫のようになりますが、ネジ一本まで見逃さないため(もちろん紛失防止のためにも)そのバラバラになった部品の管理には気を使います。
同時にばらし手順や部品同士の前後関係、部品の大まかな形などを鉛筆で紙に描いたスケッチ画(描くスタッフによってとても個性が出るところです)は、その後の立体イラスト制作の際に必要になります。それを見ながら立体分解図を完成させ、描き終わった際には現物を元通りに組み立ててお返しするのが代表的な作業パターンとなります。
今まで何百という数の機械を分解しながら接していくうちに、機械設計に関する知識や工夫、電気回路に関しての知識を得ることができます。これが現在のスキルにつながっているのはもちろんのこと、休日に家電ショップに置いてあるカタログをマニアックな視線で読み込む原因にもなっています。

しかし、この方法で制作するにはサイズに制限があります。車に乗らない、または部屋に入らない大きさの場合は。。。次回「2.写真や映像から描き起こす」に続きます。(藤田)