クリエィティブ関連の仕事の生産性

  • 投稿者:  
  • 表示回数 3,058
今日は、報告書の類いや来期の書類、細々としたメールの返事などであっという間に夕方になりました.(胴体着陸もみてました.あれはプロの仕事ですよね.)
デザインなどのクリエィティブ系といわれる仕事の、資本は時間だと思います.よく工場などで製品の原価率等を計算しますが、デザインの場合は時間をどれだけ「デザインを考える」事に使ったか?の割合で仕事の生産性が考えられる様な気がします.よく良いアイディアを風呂の中でひらめく、という話がありますが、基本的にそのことについて深く考えているから思いつくのであって、そうでなければ中々良いアイディアは浮かびません.そういう意味で、時間を資本として仕事の効率を測れるような気がします.

フリーランスでもインハウスでも、デザイナーの仕事は
1.純粋にデザインを考える仕事:スケッチやモデルなどで考えながらカタチを作っている時間
2.デザインを考える為に直接補助になる仕事:人に見せる為のスケッチや図面の作成、雑誌などでの資料集め、打ち合わせなど
3.デザインには関係ないけど仕事を回す為に必要な仕事:確定申告、役所等への書類の作成などなど
の3つに大きく分けられると思います.

この中で、3.の時間はデザインとは直接関係ないので解りやすいのですが、純粋にクリエィティブな作業である1.とその補助である2.の関係は意外とあいまいかもしれません.
柳宋理の本を読んでいると「人に見せる為の絵は描いちゃダメだ」というコメントがありましたが、彼の仕事はとにかく愚直に1.の仕事をすることで、聞いた話だと延々と石膏のモデルを削っているそうです.

そういう仕事の「原価率」も意識しないといけないとおもいつつ、夕暮れをぼんやり眺めていました.(これも2.の時間?)